G20、IMFの融資財源拡大のため保有金の売却を協議へ

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  • G20IMFの融資財源拡大のため保有金の売却を協議するらしい。ちなみにIMFの金の保有高は3,217トン、1グラム3,000円で計算すると約9兆7千億円程度で、前回のG20で日本が外貨準備からIMFに拠出を約束した額とほぼ同等である(保有量としてはアメリカ8,136トン、ドイツ3,433トンに次ぐ第3位、ちなみに日本は765トンで第9位)。
  • この程度の額であれば、金を売却して得たとしても焼け石に水であろう。既にハンガリーパキスタンだけで約3兆円の融資を決定しており、今後ルーマニア、トルコ、アイスランドで約6兆円融資が決定する予定である。これで9兆円である。他にも予備軍は多数にのぼるのである。
  • 金の売却報道も受けてか、金相場は1オンス900ドル〜950ドルのレンジ相場に入っているが、今回のG20での金売却の話は既に織り込み済みで、影響も限定的であるとみている。需給面でみても、金ETFの残高は現在1,000トンを超えており、月100トンペースで積みあがっていることから、民間資金の金需要は依然強く、売却額3,217トンも十分吸収できる量である。
  • 実際IMFで金の売却を可決するにしても、加盟国の85%の賛成が必要であり、先進7ヶ国(議決権44.47%)が主張しても、中国他新興国(議決権15%超)が反対すれば実現されないのである。合意にはさらに時間がかかるとみる。
  • 今回のG20ではこの他にもIMFに対して多額の資金の拠出をする方向でも協議するらしい。これが上手くいくかは世界最大の外貨準備を持つ中国の動向次第であろう。金の売却云々よりこの動向が今後のマーケットに与えるインパクトは大きい。いずれにしろ、中国の動向に注目である。

(参考)
IMFの議決権比率
http://www.imf.org/external/np/sec/memdir/members.htm         http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=190736

世界各国の金の保有
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=158944