先週、暗号資産ファンドは14億7000万ドル(約1670億円)の記録的な流入超となった。
暗号資産市場の上昇とアメリカ初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)の取引開始が後押ししたことは間違いない。
これまでの記録は、2月に記録した6億4000万ドルの流入超だったので、その2倍以上の資金が流入した格好だ。
先週の資金流入はビットコインが99%を占めた。
アルトコインも、ソラナ(SOL)810万ドル、カルダノ(ADA)530万ドル、Binanceコイン(BNB)180万ドルと流入超となったが、逆にイーサリアム(ETH)は140万ドルの流出超で、3週連続の流出超となった。
機関投資家はイーサリアムを一旦利益確定し、ビットコインに資金を流している状況であろう。
この機関投資家のビットコインファンドへの資金流入をみて、強気のアナリストの中には年末1BTC2,000万円を予想する者も出てきた。
もともと、アナリストの多くは、年末1BTC1,000万円とみており、それを倍の2,000万円と予想している。
それほど今回のSECのビットコイン先物ETFの承認が機関投資家に与える影響は大きいのであろう。
もともと、ビットコイン価格予測モデルで有名なPlanBは、2019年3月にStock-to-Flow(S2F)モデルを発表、その後の価格変動はモデル通り推移している。
これは、ビットコインは供給量がプログラムで決まっており、その供給量を軸に予想しているモデルである。
結構正確にビットコイン価格を言い当てているので有名だ。
このPlanBのS2FXモデルによると、2024年のそれは28万8,000ドル(約3,200万円)になると予測している。
2024年までビットコインを保有すれば今の4倍以上になるとのことなので、時間軸の違いはあれど、ビットコイン2,000万円は特に行き過ぎた話でもなかろう。