SBI証券は12月17日、国内で初となる一般投資家向けの仮想通貨(暗号資産)ファンドの取り扱いを開始した。
ポートフォリオは、ビットコイン、イーサリアム、XRP、ポルカドット、ライトコイン、チェーンリンク、ビットコインキャッシュの7通貨。
1暗号資産あたりの組み入れ上限比率20%とし、時価総額比率に応じた投資配分を行うとしている。
運用期間は2022年2月1日を開始日とし、2023年1月31日までの1年間となる。
ファンド設定時および償還時に3か月ずつの時間分散を図る投資手法を活用する。
この手法をとれば、ドルコスト平均法みたいなものなので、買値、売値とも3ヶ月の平均となり、高値づかみ、安値売りのリスクを多少は緩和できる。
ただ、時間分散の期間が3ヶ月と短いため、あんまり意味がないかもしれない。
なんで、運用期間も1年間と短いのだろう。
長期投資には向かないかと思う。
中途解約もできないため、短期トレード向きでもない。
また、購入時手数料は3.3%で管理報酬は年0.66%となっている。
購入手数料も管理報酬も高い。
最後に税制、税制的にはクラウドファンディングや仮想通貨現物などと同様、総合課税となる雑所得として扱われる。
投資信託のようなファンドにする最大のメリットは、株式などと同じ20%の源泉分離課税が受けれることなのに、直接の仮想通貨投資と変わらない税制では全くメリットがない。
総合すると、買う意味がない商品ということになる。
こんな商品に投資するより、7つの通貨は日本の取引所で普通に購入できるので、自分で直接購入して例えば時価総額比率で均等(14%ずつ)に持てば良い。
それを長期でほったらかしでどうでしょうか。
購入手数料はかかるけど、管理手数料は全くかかりません。
通貨によってはステーキングや貸出をして利息も稼げます。
こんな商品でも投資する人がいるとしたら、このような面倒な手続きや管理をしたくない人であろう。
まあ、そんな人は、そもそも投資をしない方が良いと思います。