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■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,068.79
(+36.29)
香港ハンセン
22,700.88
(+22.63)
ドイツDAX指数
6,513.84
(-133.82)
ＮＹダウ
11,613.30
(-242.12)
日経平均
9,093.72
(+488.57)
日経225先物（シカゴ）
8,555
(-395.00)
●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ユーロ→ドル→円）
ドル−円
79.58
(-1.14)
ユーロ−円
110.58
(-2.40)
ユーロ−ドル
1.3893
(-0.0103)
●債券
米国10年債
3.20%
(-0.10%)
日本10年債
1.23%
(+0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
98.14
(+0.59)
NYMEX金先物
1,396.70
(-0.80)
■ コメント
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（アジア）
日本株、中国株、香港株とも反発して上昇。
東日本大震災に伴う相場下落が行き過ぎとの見方で買い戻しが入った。
（欧州）
欧州株は続落。
欧州委員会のエネルギー担当委員が、福島第一原子力発電者で大惨事を引き起こす可能性があると発言したことで、売られた。
また、大手格付会社ムーティーズがポルトガルを格下げしたことで、欧州債務懸念がクローズアップされ、売りが加速した。
（米国）
米国株は続落。
日本の原発事故に対する懸念が強まり下げ幅を拡大。
この日発表のあった2月の住宅着工件数は前月比22．5％減少した。住宅市場に対する懸念から、売りが加速した。
（まとめ）
世界の市場は完全にリスク回避的な状況となった。
日本の影響もあるが、欧米ともこれまでの膿がクローズアップしてきており、売り一色の状況。
円は1995年の4月以来、16年ぶりに市場最高値79.75円を突破した。
もともと日本は豊富な外貨資産を持っており、世界中に投資をしているが、今回の状況で慎重になっており、外貨資産を売って日本の円を買い戻す動きが膨らんでいる。
欧米投資家でも日本円を借りて、円以外のリスク資産に投資する円キャリートレードの巻き戻し（日本円を返済する動き）も膨らんでいるため、円は買われるのである。
日本にとっては踏んだり蹴ったりの状況であるが、今回に関しては欧米との円高阻止に向けた協調介入も考えられるので、あまり行き過ぎれば急反
動もあり得るであろう。
とにかく、今は現金を手元に置き、じっとがまんである。
