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財政再建は信用収縮を起こし、次の危機へ

マーケットはというと、引き続き、雨模様で、ギリシャ発の欧州金融危機という嵐すら予感させる状況です。

頼みの米国のFRB議長であるベンも、前回21日のFOMCでは、市場の期待以上の策を打てず、世界の株式は大幅下落となりました。

マーケットはリスク回避の姿勢が強くなり、資産でいうと、株式・商品売り、債券買い、通貨でいうと、ユーロ・新興国通貨売り、円・ドル買いという動きとなっています。安全資産、安全通貨へ流れる動きだと言えます。

実態経済はというと、20日のIMF予測にもある通り、欧米経済の成長率が1%台に下方修正された影響で、2011年、2012年とも世界経済成長率は下方修正されました。

世界経済は「危険な新局面にある」と表現して、今後の先行きに警告を発しています。

まあ、欧米は財政問題が長引くことにより、実態経済にも悪影響が出てきているということです。

こんな状況の中、打開策が期待された23日のG20財務相・中央銀行総裁会議でしたが、具体策はなく、結局、11月3-4日の首脳会議までに、各国が成長と財政再建に向けた行動計画を策定しましょうという先延ばしで終了。

先延ばししている場合ではないんですが、なんともお粗末な感じです。

さて、これからですが、もう状況がここまで来ると、さすがに次回のG20で何らかの具体的な対策を打ち出していかないと、どんどん悪い方向に進んでしまうでしょう。

カギを握っているのは中国です。

これまで、ユーロ諸国(ドイツ除く)にしても、米国にしても海外から、資金を借りまくって、消費をし、経済を成長させてきました。

そして、今は米国、欧州はじめ世界中が財政再建の流れです。借金を返していくということです(デレバレッジといいます)。

この過程で信用収縮がおこり、経済が停滞していきます。また、返済資金が手元になく、短期的な資金繰りに窮する国も出てきます(これがギリシャ等ユーロの借金国です)。

お金を借りている国があるということは、お金を貸している国があるということですから、これが中国や日本になります。

日本は今、震災や経済低迷で自国で手一杯で、他国にお金を貸す余裕がなくなってきています。

一方、中国はまだ余裕があります。経済が減速しているとはいえ、9%近く成長しており、中国政府の財政は黒字、外貨準備金は3兆2千億ドルと世界最大で外貨は豊富です。

中国が米国と欧州への国債投資を約束し、まずは世界の不安を抑えるという協調体制をとることが重要かと思います。

そして、各々の借金国には、経済を急速に減速させないように、時間をかけながら、返済をさせていくという流れでしょう。

日本がバブル崩壊後20年かけて、こつこつとやったバランスシート調整(借金返済、資産の損失処理)と同じことをやればよいということです。

次回、G20で中国が協調体制をとれば、危機は収まるでしょう。

もし、ここで、中国が世界の状況を顧みずに、協調体制を取らなかったら、世界経済はリーマンショック以上の金融危機に突入するかもしれません。

G20までの中国の動向には、目を離せません。

まあ、どちらになるにしろ、今後、欧米の弱体化は必至であり、経済、政治は、中国中心の流れにゆっくりと動きだすことは、確かでしょう。

今は、覇権国がイギリスからアメリカに代わった時のように、アメリカから中国へ覇権が移る過渡期ということです。

こういった時代の転機には、世界が乱れます。その時、金は輝きを増すと言われます。