エンターテイメントテクノロジー企業NOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ)は12日、株式会社ヒーローズの人気コミックス『ULTRAMAN』のNFT(非代替性トークン)について、NFTゲーム化とメタバースでの展開を発表した。
先日も、このノーボーダーズの記事を書いたので、詳しくはこちらを参照してほしい。
ULTRAMANシリーズは1966年に公開された円谷プロダクション製作の特撮テレビドラマ「ウルトラマン」のその後を描く漫画作品で、日本だけかと思ったら、世界で有名になっていたんですね。
2019年からはストリーミング大手のNetflixで配信を開始しており、世界192か国以上にファンを有している。
2022年春からはシーズン2も配信される予定だ。
このウルトラマンNFTを利用して、ノーボーダーズが2022年第1四半期にリリース予定の『NFT DUEL』というトレーディングカードゲームの中でも遊べる設定にしている。
そこでは、ユーザーのアバターが仮想空間であるメタバースを動き回り、他のユーザーと交流したり、対戦したりすることができる。
また、XANALIAというNFTマーケットプレイスでも取引される予定。
このマーケットプレイスも少しずつ盛り上がってきているようだ。
今、世界ではNFT、メタバースブームが起きている。
最近になり、この市場にも日本の大手がようやく参入し始めた。
GMOのNFTマーケットプレイスも12月13日からベータ版から正式版に移行した。
NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」、英語対応し正式版提供に | あたらしい経済
世界のNFTマーケットプレイスは、OPENSEAといった市場が圧倒的に強い状況だ。
日本ではコインチェック、GMO、このXANALIAなどが参入し、楽天、メルカリなどほかも名乗りをあげている。
今後も熾烈な競争を繰り広げていくであろう。
これはこれまで起こったEC市場の囲い込みの動きとは全く違ったものだ。
EC市場は共通な物を扱っていても市場同士で共有されることはなかった。
例えば、楽天市場とアマゾンで同じ物が販売されていても、それは共通化されず、別個の物として扱われている。
今回のNFTマーケットプレイスは違う。
ブロックチェーン上に乗せるので、例えばイーサリアムのブロックチェーンで購入したものは、どのマーケットプレイスに行っても、イーサリアムブロックチェーンに対応していれば、売買ができる。
ユーザーの囲い込みという概念が存在しなくなる。
ということは、ユーザーとマーケットプレイスの力関係がこれまでとまったく違うといえよう。
これまではマーケットプレイスの方が力関係が上で、マーケットプレイスの決まりに従わざるを得ながったが、ユーザーが上なので、好みのマーケットプレイスを自由に選べることになる。
ここが、これまでのECと全く違うところである。
このようにNFTはクリエイターが主導できる市場なので、大きな革命が起こると考えている。
多くのクリエイターを抱える日本にとっては面白くなってきた。
ウルトラマンのように日本のアニメなどコンテンツが世界を席巻する時が来るかもしれない。