キャンディ・デジタル(Candy Digital)は米大リーグ(MLB)のNFT市場を1月15日にオープンした。
6月にMLBとの提携を発表した同社のNFTマーケットプレイスは、最初の8時間で取引高が100万ドル(約1億1000万円)を超え、週末の取引高は270万ドル(約3億1000万円)に達した。
今回のMLBのNFT市場の取引高は、現在、毎日約200万ドルの取引高を記録しているダッパーラボ(Dapper Labs)の人気NFTトレーディングカード「NBA Top Shot」に匹敵するくらいの規模で、順調な滑り出しである。
どんなマーケットプレイスになっているか、以下のリンクでみてほしい。
メールアドレスを登録すれば中身が見える。
大谷翔平のトレーディングカードは欲しくなってしまう。25万円くらいするが。
キャンディ・デジタルのマーケットプレイスは、パーム(Palm)ブロックチェーン上に構築されている。
もともとOpenSeaマーケットのイーサリアムブロックチェーンが利用されていたが、手数料が高すぎて、ビジネスが維持できないと判断した結果、自前のマーケットプレイスでPalmを使ってサービスを立ち上げている。
Palmについてはよくわからないが、手数料が安価で高速のブロックチェーンのようだ。
今回は米大リーグのNFT市場をオープンしたが、当社はこの仕組みを利用して、8〜10のNFTを立ち上げる予定だという。
投資家は同社の可能性を認めており、同社は昨年10月、1億ドル(約110億円)の資金調達を行い、評価額は15億ドル(約1700億円)に達した。資金調達にはソフトバンクも加わった。
今はNFTマーケットプレイスといえば、OpenSeaの独壇場だが、イーサリアムの手数料高騰の問題は根深い。
NFTの供給者は、ビジネス判断から、独自のマーケットプレイスを立ち上げたり、イーサリアム以外のチェーンも利用できるマーケットプレイスを立ち上げたり、動き出している。
今年はOpenSea一強時代に風穴が開く年となりそうだ。