イーサリアムネットワークのネイティブ通貨イーサ(ETH)は、この急落局面で1週間前37万円だった価格が一時期25万円まで約33%下落した。
この時、人気のNFTの価格はどうなっていたかというと、1週間前、NFT界で現在最も高値で取引される2大プロジェクト、クリプトパンク(CryptoPunk)とBored Ape Yacht Clubのトークン最低価格はそれぞれ、60ETHと82ETHであった。
この価格は1週間でそれぞれ、60ETHから66ETH、82ETHから86ETHへと、少し値上がりしたが、ほとんどイーサ(ETH)の下落ほどは、上昇しなかった。
先週、イーサ価格が下落したにも関わらず、人気の高いNFTコレクションの取引で処理されたETHの平均額は、比較的一貫したままだったのだ。
同じことが、その他の人気NFTコレクションにも言える。
クリプトパンクと同じ開発チームが手がける3DコレクションのMeebitsやCyberKongzはむしろ、先週にかけて返って値下がりしたのだ。
ここ7日間でのNFTの平均販売価格も、同じような状況だ。ところどころ値上がりしたり、値下がりしてはいるが、イーサの急落を相殺するようなものではなかった。
要するに、NFTの資産価値が円ベースで保たれると仮定するならば、ETHが33%急落した場合は、NFTはETHに対して33%上昇していないと円ベースで価値が保たれたことにはならない。
今回はそうはならず、ETH価格の円に対する下落と同様に下落してしまったということ。
逆に円からNFTを購入しようとする人にとっては、NFTはETH同様に割安になったということである。
とりあえず、これから、NFTを購入しようとするのであれば、まずは下落したETHを購入しておけば良い。
ETHに対し、NFT価格はそんなに上がっていないので、ETHを購入した後、じっくり、検討し、欲しいNFTを購入しよう。