昨日も記事に書いたが、流動性の問題は深刻だ。
クリプト系ファンドなど機関投資家が、手元にETHを戻したいがために、stETHを投げ売りしている。
ETHはETH2.0にバージョンアップするにあたり、承認方法をPoWからPoSに変更する予定だ。
PoSのステーキングは32ETHが必要で、一旦預けると、ETH2.0への移行が完成するまで引き出すことができない。
Lidoは、このステーキング金額の大きさと流動性のなさがネックになるので、小口でステーキングが可能で、預けている間、将来ETHと等価交換されるトークン「stETH」を発行するサービスを開始した。
このサービスが受けて、今やETHのステーキングの3分の1がLidoにあると言われている。
グラフを見るとわかるように、5月の上旬までは、ETH とstETHは、ほぼ等価(1.0)を維持していたが、その後、stETHの方が価格が下がり、今やディスカウント率が7〜8%となっている。
stETH保有者は、stETHを市場で売却するか、stETHとETHを交換できる取引所で交換するしかないが、後者はもうETHの流動性が枯渇しているので、使えずになっており、stETHを泣く泣く売却しなければいけない。
これが反映され、stETHのディスカウントが進んでいる状況である。
この状況を見ていると、ETHについてはまだ一波乱ある可能性はあるが必要以上に下がったETHを安く買えるチャンスでもある。
個人的にはチャンスを見ながら安くなったETHを少しずつ買い増していこうと思う。